商売の本質

2021年1月20日
「詐欺まがい」もその1つだと思っています。詐欺は悪ですが、詐欺まがいは悪ではなく「良くない」事。すなわち判断は法的側面からではなく、消費者心理にゆだねられるという事です。

セブンイレブンの商法が詐欺か詐欺まがいかは置いておくとして、良くない事は確かです。ただ、当のセブンイレブンからしたら「それが何か?」と言う事でしょう。嫌なら買わなきゃいいでしょ?と。

防犯にお金を費やすより、犯人に金を渡す方が安く上がるなら、そちらを選ぶのが企業としては当然のやり方でもあります。大きく捉えれば、交通事故も自動車を廃止すれば確実に問題は0になるのに、一定数の死傷者と引き換えに、莫大な経済効果の方を選んでいる訳です。(これは極論ですが)

セブンイレブンで言うなら、多少のイメージダウンや不買は織り込み済みで、その裏にあるコストダウンや少量化による複数購入という利益を得ている訳です。この2つを比べて後者の方が明らかに大きいならばそちらを選ぶ。当然の結果と言えます。

逆に良い例としてはコメダ珈琲が挙げられますが、方向が違うだけで、やっている事は同じな訳です。メニューよりもボリューミーな商品を出す事で、お得感・満足感を打ち出す。コストアップにはなるが、イメージアップになりただの客が常連客になる事で、長期的には利益アップに繋がる。

いずれも利益を追求した結果の判断であり、選ぶのは消費者という形態は同じなのです。どちらが健全かと問われれば、即答でコメダではあるものの、ブラック企業がはびこる日本企業の選択としては、セブンがそこまで悪者にしたてられるものではないとは思います。

議論の余地がある問題だとは思いますが、袋叩きにするのもどうかと。

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