RPG理論

2015年1月29日
例えば宝箱。

50G入っている宝箱を取りに行くまで、10分かかるとする。
10分あればそこらの雑魚的から300G手に入るとする。
だが、ベテランRPGプレイヤーは宝箱を取る事を諦めない。

何故か!

コンプリート理論もあるが、また別の理論も働いている。
戦って得られるGより、宝箱から得られるGの方が、
単純なG以上にGの「価値」があるのだ。

雑魚戦で得られるGは「作業」すなわち「仕事」。
しかし、宝箱から得られるGは「褒賞」なのだ。

苦労して得る物と、棚ぼたで得られる物。どちらに価値があるか。
人は得てして1円でも安いだいこんを買うために、
ガソリン代を100円多く使ってでも遠くのスーパーへ行くという。

そこには「お買い得」を超えた何かが潜んでいるのだ。
これこそが「人間の心理」であり「RPGの真理」にも繋がる。
ただほど高いものは無いというが、その言葉通りなのだ。

ただで(あるいは簡単に)手に入る物には無上の価値がある。
そこに行きつくまでの過程など霞んでしまうほどに。
だからこそ、RPG制作者は宝箱を置くのだ。

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