戦闘力の表示

2012年3月3日
戦闘力を表示するってのは、言い訳ができなくする
一種の縛りだったわけだ。力の上下がはっきりしている。
その上で何ができるかは、作者の力量次第となる。

だからドラゴンボールは名作と呼ばれているのだ。

ブリーチを見よ。その辺のグダグダ度合いは酷い事になっている。
テニプリだってそうだ。全員が最強クラスのような描き方をしている。
どんでん返しがあっても、「またか」とか「何で?」と言った感想しかない。

もちろん、戦闘力という数値化されたものでなくとも、
戦力差は表現できる。だが、それを作者は守ろうとしない。
守らない事でギャップが生まれ、ギャップが面白さに繋がる。

それは正しいが、何度も繰り返されると効果は無くなる。
逆に不信感が募ってくる。リボーンもその仲間だ。

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戦力差をしっかりと描くからこそ、恐怖が生まれ、絶望感が高まる。
Z戦士が何人いても、たかがサイバイマンごときに恐怖を感じる。

全員で攻撃したとしても、最強の技を放ったとしても、
ナッパにまるで歯が立たない絶望感。

気合いを入れたら、感情が高ぶれば、
それだけで勝利が確定するようなワンピースのような展開ではいかん。
もちろん、そういう展開もあっていい。だがそれだけではダメだ。

代償も必要となる。ベジータ戦で悟空は瀕死の重傷を負った。
死人も出た。こういう多大なる被害を描かねばならない。

ただ、ドラゴンボールの汚点は、仙豆1つで完全回復した事。
ドラゴンボールで何度でも復活できる事。(ポルンガ)
これらが緊張感を削ぐ原因となった。

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バトルものにおいて、ダメージというのは非常に重要なファクターである。
と同時に、回復も重要となってくる。
そして、ダメージはあくまで五体満足という前提条件がなければならない。
指が飛ぶとかは好ましくない。それは歴史が物語る。

例え飛ぶにしても、腕が飛ぶとかぐらいじゃないといけない。
そうすれば「隻腕」という中ニワードが手に入る。
傷を負うにしても、顔面に十字傷などのカッコイイものが必要。
耳の後ろにS字型の傷などあってはならない。

なんていうのは、非常に中二であり、あざといものだ。
だが、ある程度はそうでなければやはり面白くないというのも事実。
あとはいかにそれを、必然に近づけるかだ。

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  |( ゚д゚) ヽ ⊂ニ) まじっすか!
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