プロフェッショナルと勝利

いつかのオリンピックで、世界一価値の無い金メダルというのを見た。

スピードスケートで１～３位に付けている選手が、一進一退の攻防戦を
繰り広げている中、少し遅れて４位の位置に甘んじてる選手がいた。
すると、攻防戦でアクシデントが起きて、３人全員が転倒。
繰上げ当選で４位の選手が１位になった。

うる覚えだが、そんな展開だったと思う。

その選手もその自国の国民も大喜び・・・だったが、
「そんなんでいいのか？」と思った。

”運も実力の内”
”結果が全て”
確かにそうだが、これほど価値の無い金メダルも無い。

だって、戦いもせずに１位になったんだぜ？
もちろんファイナリストになったのも、４位の位置にいたのも
その選手の実力だろうけど、参戦するのにビビッて
後ろを金魚のフンのごとく付いていってるだけの人間に、
金メダルという栄誉を与えてもいいのか？

スポーツってのは勝敗も大切だけど、
それにいたるまでの精神ってのも大切だと思う。
スポーツマンシップもそうだし、ショーマンシップってのもそうじゃねーの？

じゃあさ、野球でイチローはスーパースターだけど、
だからといって頭にデッドボール当てて再起不能にしてやろう・・・って
感じで、やたらとそういう球ばっか来てたらどう思うよ。

ねーだろう。

極端な例だけど、そういう事をしないのがスポーツってもんだろう。
勝利と同じくらい大切なものがあるんじゃねーの？
だからといって、負けてちゃおまんま食いっぱぐれるんだけどさー。

なんつーの？
プロレスみたいなのも必要だろって話。