特徴のない主人公

2011年1月26日
バクマンのねんどろいど?を見て思う。
サイコーのねんどろいどの特徴の無さ。
シュージンが隣にいなけりゃ誰だかわかりゃしない。

一般的な主人公よりもライバルに人気があったり、
ダークヒーロー的な主人公が受けたりするのも、
特徴の無さが関与しているのであろう。

普遍的な主人公がいかに難しいか。
それすなわち自己投影型な主人公の難しさを表している。
しかし、主人公とは基本的に読者の視点であるべきである。

読者は主人公に自己を置く。そうする事で、主人公の体験を
自己の体験として、物語に入り込み、架空の世界を
飛び回る事ができるのだ。

よく、読者視点のキャラが必要とか言うが、それは作者の能力不足による
逃げにすぎない。主人公の逸脱した能力が「どれだけ逸脱しているのか」を
説明するキャラや世界観などの設定は必要だが、
自己投影する対象は脇役ではなく、主人公であるべきなのだ。

もっとも理想的なのは、多少の異能をもちながらも
一般人と認識できるようなキャラ。それでいて主人公として
物語を引っ張っていけるようなキャラ。

まさしく理想だ。そんなキャラは存在しない。
だが、架空の世界での話だからこそ、この理想が現実に変えられる。
フィクションのもっとも素晴らしい点は、
奇跡すら指先1つで起こせるという点だ。

我々は神である。
あとは実行あるのみだ。

コメント