変身

2011年1月12日
変身する事で、戦闘能力が向上するというシステムは
戦闘ものにとってとても強力な武器となる。

もっとも素晴らしい変身の1つがスーパーサイヤ人だろう。
髪の毛が逆立つ、髪・目の色が変わるという、
分かりやすさが素晴らしい。

逆にスーパーサイヤ人1と2のような分かりづらい
変身はダメな例の1つだろう。

リアルで行くなら、目が三白眼になる程度の違いしか出せないだろう。
しかしこれではなかなか戦闘ものとしての面白さを表現できない。
ティナのトランス化のような変化が欲しい。

が、あまりに変化が激しいと、リアリティーに欠け、
ウルトラマン状態になる。プロレスと表現してもよい。
すなわち、戦闘ではなく演劇というか、パフォーマンスに近くなる。

変化を見せるポイントは目と髪だろう。
むしろそこ以外での表現では威力が乏しい。
目の色が変わる。髪の毛の形が変わる。

まさしくスーパーサイヤ人!

ルフィはギア2。薄いね。
一護は仮面とか。変身があり過ぎて、逆に効果減少。
ナルトは狐化?よく分からないけど、意外と効果的。
この変身は限界があるのもポイント。いい悪いは置いといて。

変身はあまり数があると逆効果になる。
変身前と変身後。だいたいはこの2パターンだけでいい。
そうじゃないと、変身前がしょぼすぎる事になる。

いわゆる「志村、後ろ!後ろ!」状態になる。

まあなんつーか、スーパーサイヤ人超えが難しいわけで。
ゆうゆう白書はその辺苦労してるな~感がした。
髪が伸びる・・・そうきたか、と。

まあもともと変身要素は無い漫画だったけど。
しかし、心情の変化で強さが激変するのも、
描き方が稚拙だと文字通り稚拙な表現になってしまう。

素人はネタが無いから、この心情の変化で
強さの変化をさせてしまう。もちろんこれで変化するのは
理屈が通るんだが、面白味にかける。

戦闘に限らず、素人作品全般に言える事だが、
心情変化とか、考え方がどうとか、想いとか、そういうの
”だけ”ってのが非常に詰まらない。稚拙だし、工夫が無い。

何より”学が足りない”。
不勉強。誰にでもできる表現方法だからだ。
科学的・数学的・統計学的な理論や裏付けが無いものがほとんどで、
心理描写にしても哲学やら心理学やら歴史などを考慮してない。
勉強不足。それでも仮初でも一応の表現ができてしまうのが
メリットでありデメリット。

ここを超える事が、凡才クリエイターからの脱却法の1つになる。

私だから分かる。

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